真の楽しさ理解の入口

楽しく生きるための十二箇条

形から入るというのも、一つの手段です。フィードバックとして、どうしても、楽しいという人生の入り口には入れない場合は、このようなアクセスメソッドも試してみると良いかも知れません。

意識導入としてですので、本来の目的ではないということの理解も必要です。

全ては無為自然であることが最も理想的ですが、このように、結果から、プロセスを生み出すという方法もあるのです。

あくまで入り口です。入り口に入ったら以下の十二箇条は全て捨てて、無為自然を目指して下さい。

一  何事にも感謝する(全ては自分のために起こっていると信じ、慈愛を持つ)

二  何事にも反省する(全てのことは自分の責任で起こっていると信じ、懺悔する)

三  自分自身を大切にする(自分自身の存在する過程を知り、自分自身のありがたさを知る)

四  何事にも全力で最善を尽くす(瞬間だけが生きていることを知る。一期一会、行雲流水)

五  全てのことの良いところを探す(全てのものに心があり、無駄なものがないことを知る)

六  ありのままに話し、接する(全ての人は裸で平等であることを知る、同じ本質を持っている)

七  非難と失敗を恐れない(非難は風、失敗は雨で自分自身を強く大きく育てる糧と思う)

八  愚痴をこぼさない(今、命があることの素晴らしさと、生かされていることを知る)

九  精神と肉体を鍛える(精神と肉体は心の付属物であり決して切り離せないことを知る)

十  期待しない(期待は良い結果を待つこと、希望は実現を願い望むこと)

十一 本質を知る(全てのものの心は、自分の心でしか見えないと言うことを知る)

十二 気楽に生きる(元々はこの世のものでない自分を知り、何にもとらわれない)

Enjoy

自分とは何か?

楽しいのが人間本来の姿です。

愛し合っているのも楽しい。不安を埋めるのも楽しさです。楽しさは不安も包み込む愛です。不安を包み込んだ楽しさは不安をうち消したに過ぎません。又新たな不安におそわれます。 愛し合う楽しさは又新たな愛を生みます。ただそれだけです、簡単な理屈です。

普遍性と愛

世界中の殆ど全ての人が映画等を見て共通の感動を持つ場面があります。

それこそが共通普遍の共感できる楽しみです。そこには愛があります。

人類は他の森羅万象と愛し合いながら、繁栄していくことができるように、自然のメカニズムの中に組み込まれているのは間違いありません。

しかしながらそれを忘れてしまうほど、人間社会に生まれ出て暴走している大きな不安と欲望の渦は驚異的なものです。しかしながら、そのメカニズムを知り生きる楽しさを味わっている人が多くいます。その人たちは、多くの人に真実の愛を示し、欲望の暴走を包み込もうとしています。そしてこの様な生き様も自分自身の本来の姿であることも知っているのです。

ホメオスタシスとアーユルヴェーダ(Ayurveda)

恒常性維持機能の改善にはアーユルヴェーダ

 中国に漢方があるようにインドには印方と呼ばれるものがあります。

それが、5000年の歴史を持つインド伝統医学「アーユルヴェーダ」ですが、アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で生命の科学”と言う意味です。

Ayurが生命、Vedaが科学もしくは知識をあらわします。アーユルヴェーダは5000年以上前、インドの学者や健やかに生きることを求める人たち(賢者達)がが生命の真理を一つの体系にまとめたものですが、この知識体系は賢者達の宇宙創造に対する理解を追求する精神と共に発展してきたものです。

アーユルヴェーダでは人間は小宇宙であり、大宇宙である外部環境と一体であり、人間の個別的存在は宇宙全体から切り離せないものであると考えています。

そしてアーユルヴェーダでは、すべてのものが無生物(物質)の五大元素で構成され、人間を含むすべての生物は五大元素と魂とも解釈される純粋意識の結合体であると考えているのです。

この様に考えることは物理学でも、哲学でも宗教でも通じる普遍性があります。

緑豊かな自然の中で一体感を感じるとき、バスタイムなどで、心地よい空間にとけ込むような感覚があるとき、調和の取れた素晴らしい音楽を聞いたとき、とても安らかな気持ちになるときがあります。

本来人間の構成物質も、机や木々や水などの構成物質も炭素を基本としてさほどかわりがありません。構成が違うだけで同じものだと考えることができます。

そして、それを動かすものは、人間の中では目に見えない純粋な無意識であり、それが、私たちの健康や人生を動かしているものと理解できます。太陽系が太陽を中心にバランスを持って動いているのも、人間の細胞の中の分子や原子などのレベルがバランスを持って動いているのも同じという考え方です。

一つ一つの細胞、その中の分子がバランスを持って正常に動いている時、人間の心身の健康が維持されるのはイメージとしてつかめると思います。

アーユルヴェーダは人間をミクロコスモスと考え、そのバランスを司るにはどのような力が必要かを研究しているのです。

嗅覚を刺激する心地のいい石鹸などのアロマは私たちをとてもいい気分にさせてくれます。

人間の生理機能は、心地のいいときに脳内から体の免疫に有益なホルモンを出すことも知られています。そして、脳波は穏やかに発生され、表情や言動は他のものにも心地よく影響し、そして、他の人の気分や生体の健康にも影響します。

そして、それが伝達していくイメージは何となくつかめると思います。

 この様な総合的なバランスを司る意識的な営みがアーユルヴェーダや漢方で、もっと平たく言えば、人間が悠久の昔から体に覚え込んだ、健康バランスを保つためのホメオスタシスでもある、自然のリズムに合った生活リズムと方法でもあるのです。

それを、明確にわかりやすく理論化、実践しようとするものがアーユルヴェーダや漢方なのです。

そして、リラックス状態で心地のいいことが本来の人間のリズムと宇宙のリズムに合ったことであると考えられているので、本来のアーユルヴェーダや漢方はとても心地のいいものであるのです。

心地のいいことを多くする、これが健康を維持する最善の方法です。

ホメオスタシスを向上させて自律神経失調症を治癒させる方法として、温泉療法などもあります。この日本の風習はアーユルヴェーダと通じるところがあります。温泉に一週間ほど滞在し、体の恒常性を正常に戻す昔からの知恵です。バランスを崩した人間のリズムは、温泉の規則正しい食事の時間と、寝起きの習慣で否応なく改善され、何回も温泉につかることで、湯あたり現象を引き起こします。この湯あたり現象は、恒常性機能が著しく狂ってしまった現代人が元々のバランスを取り戻すときに一時的にギャップが生まれ、体がとてもだるくなったり、頭痛や、腹痛、食欲が無くなるなどの状態に陥ることです。その状態は2、3日で収まり、その後は日増しに温泉と規則正しい生活が心地よくなり、景色が明るくパアと開け、世界が変わる感覚があります。その後は実生活で規則正しい生活を維持し、夜はバスタイムを楽しむ事で、毎日の健康を維持することができます。

深い睡眠と、毎朝の心地よい便通、そして、規則正しい食欲が健康を感じさせてくれます。

アーユルヴェーダも漢方も温泉療法も要は毎日を健康に生きるための知恵なのです。

何でもそうですが、この様な知恵には理論体系を作って、独特の方法を提示しようとする傾向があります。それによって、独自のシステムを作りだしていると言っていいでしょう。

 アーユルヴェーダは、3つの生命エネルギーを基本に考え、ドーシャと言う呼び名で説明しました。3つのドーシャはそれぞれ2つの元素の組合せで出来ていてサンスクリット語で、ヴァータ、ピッタ、カパと呼ばれますがヴァータは風と空の組合せでピッタは火と水の組合せでカパは水と土の組合せで出来ています。ヴァータ、ピッタ、カパは体内で特定の機能をもっていますが個別に働くのでなくこの3つが調和して働く時のみ、完全な健康が得られるのです。

そしてこの3つのドーシャはライフスタイルの変化、時間、季節により絶えず変化しています。体内のドーシャの性質及び、日常生活でのドーシャの性質を理解すれば、ドーシャのバランスを取り戻し、健康の回復ができるのです。この様な言葉で説明されると何となく神秘的な感じがしますが、実はこれは人間の生体の維持のための機能の分類であって、簡単に言うとヴァータは運動を司る機能で神経等の働きのことです。ピッタは消化と代謝機能のことで血液や胃腸などの働きのことで、カパは人間の組織とその結合の働きのことなのです。このバランスと働きを高めるのは別にアーユルヴェーダでなくても健康によいのは当たり前のようにわかります。しかしその方法は良くわかりません。それを細かく分析し、毎日の生活スタイルや生き方を説明し、指導するのが、アーユルヴェーダや漢方、その他諸々の諸法なのです。その中でも、アーユルヴェーダは心の問題、運動、代謝、体の構造、時間やリズム、五感などあらゆる方向から研究し、詳細にわたって方法を説いています。とても理にかなっていて驚くばかりです。あの仏陀もアーユルヴェーダを熟知していたとのことです。アーユルヴェーダは欧米や中国などにその精神や哲学、知識が広まり、世界中のライフスタイルに影響を与えています。

マクロビオティック (Macrobiotic) とは

マクロビオティック (Macrobiotic) という長寿法としての食生活法や食事療法です。

「玄米菜食」「穀物菜食」「自然食」「食養」「正食」として広く普及しています。

マクロビオティックの語源は、ギリシャ語でmacro=偉大な/大きな、bio=生命の/活き活きした、tic=術/方法、からなる造語です。この語源は、紀元前5世紀に生きた西洋医学の父、ヒポクラテスを初めとするギリシャの先哲たちが、健康で長寿の人たちやその社会を表す言葉として使っていました。ヒポクラテスは、自然な生活法、特に環境と調和した日々の食物の選択法や調理法を人々に教え、「食を汝の医とし、医を食とせよ」という哲学を唱えました。

そしてこの大自然と共に生きる食事法は、桜沢如一氏により『マクロビオティック』の名で世に紹介されました。日本古来の食養生に中国の易の陰陽を融合した実用的な哲学で、まずは欧米を中心に広まり、海外セレブたちの健康法として広く知られるようになりました。現在、日本で話題になっているものは、いわば逆輸入のような形で伝わったものなのです。歌手のマドンナや、ハリウッドスターのトム・クルーズらが愛好家として雑誌等で紹介されたことで日本でも注目され始め、欧米型の食生活の浸透とともに、生活習慣病への恐れも深刻になりつつある昨今、昔ながらの日本の食生活を見直す食事方法として、注目を集めています。そんなマクロビオティックの根本にあるのは、人間が本来持っているはずの、自然のバランスを取り戻すということです。そもそもストレスや肌荒れ、肥満などは、身体のバランスが不自然であるために起こるものなので、自然のバランスを取り戻せば身体や心の不調が軽減され、毎日は快調になるという概念です。このようなマクロビオティックの基本となる宇宙や陰陽の法則は、世界中で何千年も前から言われてきたことなのです。

食べ物には、栄養やエネルギー源としての働きのほかにも、判断力を向上させ、精神を高めるはたらきがあります。毎日の食べ物が私たちの血や肉を作っているので、私たちは食べ物そのものということです。だからこそ、なにをどれだけ食べるかによって考え方や行動にも影響が出て、その結果運命までも変わっていきます。 食べ物の質や量によって私たちの体やこころが微妙に変化するからです。たとえば糖分を例にあげてみると、精製した砂糖をたくさん使ったお菓子をと食べると、体内のカルシウムを大量に使います。毎日たくさん食べていると、心にも体にもその影響が少しずつ出てくるようになります。 カルシウムが不足して酸がたまり、疲れやすくなったりイライラと落ち着かなくなったり、また悲観的になりやすくなります。さらに、糖分の過剰摂取は肝臓を疲れさせます。肝臓は東洋医学では「怒り」の臓器で、 肝臓の働きが悪くなると、ちょっとしたことでも怒りっぽくなるといわれています。 また、糖分は体や心を緩めリラックスさせる働きがありますが、毎日習慣的に食べたり飲んでいると、体が冷え、拡散の働きにより集中力を失います。あるいは体や心の動きを鎮めたり止める働きがあるので、やるべきことを次々に後回しするようになります。

一杯のコーヒー、一切れのケーキを食べることで、私たちの血液は微妙に変化しており、食習慣が私たちの体や心にまで大きく影響し運命まで変えるのです。

食欲に支配されて食べ過ぎるのではなく、食欲を支配し、食べ物をコントロールすれば、健康な生活への道に向かう、その理(ことわりノ方法)を説いたのがマクロビオティックです。その土地の環境にあったものを食べる。頭から尻尾まで皮も全部食べる。 そしてYIN(陰)とYANG(陽)の調和、これがマクロビオティックの真髄です。 アメリカを始め全ヨーロッパで、特に環境問題や平和運動をしている人々から絶大な指示を得ています。自分の心と体の平和と安定を守ろうとすることで、まったく無意識のうちに地球環境を守ることに繋がる食事方法だからです。

マクロビオティックの基本原則は、一物全体、身土不二、陰陽調和、穀物彩食などという項目がありますので、ひとつひとつ詳しく解説していきましょう。

一物全体(いちぶつぜんたい)

食べ物は、あるがままに、丸ごと食べてこそ身体は整うという考え方です。可能な限り野菜は皮付き、根付き、葉付きで全部食べる。魚も頭、皮、骨ごと全部食べる。穀類なら出来る限り精白しないで全粒穀物として「全部まるごと」食べるということです。ヨーロッパや米国では、精白したパンではなく、胚芽やフスマがはいった茶色い色のパンが出る事が多いようです。世界の食文化を見ると、少し前まではほとんどが未精白の米や小麦を食べていました。これを精白するようになってから、つまり部分食になってから健康状態が悪くなったのです。たとえばサトウキビが原料の砂糖でいえば、未精製の状態では黒砂糖ですが、あの中にはミネラル、特にカルシウムが精白した砂糖の数百倍も入っています。これを真っ白に精製してしまうと、もともと含まれていたカルシウムを取り去ってしまうのですから、体のカルシウムをどんどん使うことになってしまいます。カルシウムは体の酸化を止める働きがあります。丸ごと全部食べる、できるだけ精白していないものを選んで食べると、知らないうちに食べ物が体を調節してくれます。

身土不ニ(しんどふじ)

人間も植物も全て生まれた環境と一体である、ということから、住んでいる土地の産物をとれる時期(旬)に食べれば、身体のバランスが整うという考え方です。四季のある日本の場合は、季節ごとの旬を口にすることが健康につながることを意味します。食べることは、栄養やエネルギーを体に取り込むということのほかに、外の環境と体内の環境を調和する、住んでいる環境になじむということでもあります。つまり、身体と環境は一つであるということです。例えば、寒くて乾燥している北ヨーロッパや北アジア地域が発祥の食べ物である肉やヨーグルト、チーズは脂を多く含んでいるため、寒さをしのぐための高いカロリーが得られて体を温めます。しかし日本の気候で暮らしている私たちがこのような食材を多くとってしまうと、体が温まりすぎて暑くてたまらなくなります。そして逆に、体を冷やす熱帯地方の食べ物、果物や辛いもの、甘いものなどが欲しくなります。すると暑いところでも過ごせるように体が冷えてきます。その結果、頭はカッカしやすく、足腰は冷えるというアンバランスな体になってしまうのです。体を熱くする肉や油脂が多い北方のものと、体を冷やす辛いものや果物や南方のものが、季節に関係なく無秩序に食卓にのる食生活では、体のバランスがとれにくくなり、健康を害する原因になってしまうのです。

陰陽の調和

 陰陽とは、中国の易経にある考え方で、物事にはすべてに陰と陽があると言われています。この陰陽を人間の健康や、それを支える食べ物に適用するのも、マクロビオティックのポイントです。陰陽の偏りがないよう毎日の食事で中庸に保つことが大切だということです。陰陽は絶対的なものではなく、何かと比べて陰であり陽であると考える相対的なものなので、最終的に1回の食事、あるいはその日のうちの食事を通して全体を中庸に近づけるようにします。

<食べ物の陰陽について>

食べ物には様々な栄養のほかに、体を冷やしたり温めたり、あるいは弛めたり引き締めたりする力もあります。現在のマクロビオティックを広めた桜沢如一氏は、ナトリウムとカリウムの量と陰陽論をヒントに食品を「陰性」「中庸」「陽性」に分類しました。もとが中医学ではないため、この分類は中医学の陰陽論に基づく分類とはかなり異なりますが、具体的には、産地の寒暖や形而上の特徴から分類していきました。牛乳・ミカン類・トマト・ナス・ほうれん草・熱帯産果実・カリウムの多いものなどを「陰性」とし、玄米、葛粉は「中庸」、塩や味噌・醤油・肉などナトリウムの多いものは「陽性」としました。

 陰の働きをもつ夏や熱帯にできる作物は、カリウムを多く含む、温暖な気候風土でとれる、育ちが早い、水分が多くて柔らかい、地上でまっすぐのび地下では横にはうなどの特徴があります。食材例としては、なす、じゃが芋、ピーマン、トマト、筍、西瓜、メロンなどで、味覚的には酸っぱい、辛い、えぐ味のあるものです。このような作物は広げたり上昇する働きを持っています。ですから私たちが食べると汗腺がゆるんで汗が出やすくなり体が冷え、暑いところでも涼しく過ごせるというわけです。また、血管が拡張して血圧が下がるので、行動が制約されてゆっくりした動きになります。例えば、キュウリは利尿や解熱・発汗の働きを持っています。夏に食べると汗が出て体が冷えてちょうど良く、体外の環境と体内の環境が調和した、と言うことです。ですから夏野菜や熱帯の食べ物を寒い冬に食べると言うことは体が冷えて、冷え性になるということを意味しています。ガンやアレルギー、不妊、生理不順、生理痛、腰痛、関節痛、リューマチなど、ありとあらゆる病気は体温を上げることで治癒へ向かうと考えられています。体が不調の時、病気の時はキュウリだけに限らず、トマトや唐辛子、果物など体を冷やすものは避けた方がよいということです。

陽の働きをもつ寒い地域や季節にできる作物は、ナトリウムを多く含む、涼しく寒いところでとれる、ゆっくり育つ、硬く水分が少ない、地下では下にのびるなどの特徴があります。食材例としては、玉ねぎ、ゴボウ、にんじんなどがあります。このような作物は収縮、下降の働きを持っています。私たちがこのような引き締める性質を持った食べ物を食べると、汗腺がしまり、血管が収縮して体温を逃がさず、体が温まるようになります。

<調理によって陰陽調和>

食べ物には体を冷やし、緩め、拡散・上昇の働きを持つ陰の食べ物と、体を温め、引き締め、凝縮・下降の働きを持つ陽の食べ物があり、日本では四季に合わせた食べ物を摂取することが陰陽調和の原則ですが、調理の手を加えることでも陰陽を調和させる事が出来ます。

例えば、トマトは体を冷やし緩める働きがある夏の食べ物ですが、熱を加えじっくり煮込めばトマトの陰の力、冷やし緩める力が少なくなります。また、下向き、収縮と言う陽のエネルギーを加えば良いのですから、フタをして煮込む、収縮のエネルギーを持つ塩を入れる、魚など動物性食品と一緒に調理する、あるいは付け合わせとして食べる。などによって、陽の力が加わって、食事全体に陰陽の調和が保たれるというわけです。

しかし、あくまでトマトが持つ基本の陰の力は残っているので、調和を取ったからと言ってあまりたくさん摂取するのはよくありません。

穀物彩食(こくもつさいしょく)

玄米や雑穀などを主食に、野菜や豆類、海藻類を中心とした食事をするということです。肉類や卵乳製品など、動物性の食材は基本的に使用しません。(絶対に食べてはいけない、という事ではありません。)また、調味料は昔ながらの製法で時間をかけて作られた塩、味噌、醤油を使用。甘味は米飴、メープルシロップ、黒砂糖などを使用。出汁は昆布、干し椎茸からとり、食材そのものが持つ旨味を引き出します。なぜ穀物を主とした食事なのかというと、人間の歯が穀物を噛む臼歯20本、菜類を噛みきる門歯8本、肉を噛む犬歯4本というつくりであることからも、人間が主に穀食動物であることは自然に理解できます。ちなみに、犬や虎などの肉食動物は、ほとんどの歯が犬歯で出来ているようです。穀物の中でも『中庸』の玄米は、明治初期の頃から栄養や食物繊維が豊富に含まれていると主張されてきましたが、これは1980年代以降、栄養学でも確固として認められてきた点です。穀物を主食として副食と明確に分離するという日本の伝統的な食事は、医学的、栄養学的にも優れていると世界中で見直されています。また初期の頃から、欧米風の動物性食物の多い食事とそれに起因すると考えられる疾病の多発、食肉を得るための多大なエネルギーの浪費や環境汚染や飢餓問題、非効率的な消費や病気の増加による経済的な損失を批判してきました。日本国内にとどまらず、世界各地に広がっている理由として、こうした考えが受け入れられている面もあるのです。

このようなマクロビオティックの概念は、食育で著名な明治時代の薬剤監であり医者であった石塚左玄の考え方を基盤としています。桜沢氏は左玄の結成した食養会で活躍することを通して食事療法(食養)を学び、独自に研究しました。当初、桜沢氏は左玄の考え方に従い、鳥・魚・卵を少しなら食べてもよいとしていましたが、晩年にそれらも食べない菜食が正しいという見解に到っています。Reply:// 伊藤さん、お便りありがとうございます。

コーンブレッド、やっぱりできたてがおいしいですよ!ぜひ楽しみにしていて下さい。

人間も動物の一種類であるから、本来は自分の縄張り周辺でとれるもので充分生きていけます。日本昔話に出てくるような食事です。でも人間にはもちろんおいしい物をたくさん食べたいという欲求があります。それを我慢するのではなく、本当に自分の体を愛してあげるということをいつも基準にしていれば、自然とバランスのとれた食生活が出来るのではないかと思います。しかし、現代社会ではストレスがあったり肉体的にも精神的にもハードな仕事で交感神経が興奮しすぎている場合があり、そんなときは甘い物や肉、脂っこい物はほしくなってしまいます。そんなときは、それもたまには良いと思います。自分がその暴飲暴食に支配されなければよいのですから。現代は人間の欲求のままに、いろんな食品が売られています。

それを選ぶのは私たちなので、体が本当に喜んで生きるものを選んで食べることを原点に、あとのものはちょっとした人生のおまけ・お楽しみなんだという気持ちであれば良いのではないでしょうか。

恒常性維持機能(ホメオスタシス)

homeostasis(恒常性維持機能)って皆さんご存じですか。私たち人間は、病気の原因となるウイルスや細菌が感染したり、あるいはがん細胞が発生し多少の増殖をしても、常に体の環境を快適な一定した状態に維持する機構が備わっていて、生体環境を正常な状態に保とうとします。これは生体の恒常性の維持機構と呼ばれています。たとえば、血圧や血糖値は一定の範囲内に保たれ、気道の粘膜は一定の粘度の粘液で潤い、胃の中は胃酸により一定のPHに保たれています。それらの破綻した状態が病気であると言うことができます。それぞれの破綻は、例えば高血圧、糖尿病、感冒、胃炎(潰瘍)といった病気で表現されることになります。この生体の本質的なシステムともいえるこの恒常性の維持は、免疫系に内分泌系、精神神経系が一体となり担っています。また、一度この恒常性が破綻し、病気になった場合であっても、それは同様な機構によって修復されます。つまり、病気を自分自身で治癒に導く力を人間は持っているのです。車や時計などの機械の場合は、壊れてしまったら、そこに手を加えて修理しなくては永久に直ることはないのですが、しかし、人間の体は自己の力で治っていくのです。それゆえ、多くの病気が医療の力を借りなくても、自然に治るわけです。かぜをひいても、膀胱炎になっても多くの場合、医者にかからなくとも自然に治ることも多いのです。また、例えば、腕に傷をおった場合などは、その自己の治癒力により治る過程を経過を追って目の前でつぶさに観察することができます。つまり、健康の維持および病気の自然治癒はこれらの恒常性維持機構が担っているのです。免疫系、内分泌系、精神神経系は解剖学を基礎に作られてきた現代医学の元では、別々の系統として扱われてきたのですが、以前から、間脳、下垂体、副腎を軸としてこれらの3者はお互いに影響し、結びつくことは知られていました。最近の研究からわかったことで、神経細胞が分泌する神経伝達物質、内分泌細胞が分泌するホルモン、免疫細胞が分泌するサイトカイン( 血液中に含まれている免疫蛋白質の総称.インターフェロンなど.)はお互い共通したペプチド(小さい蛋白質分子)であり、その受容体も共通していることが明らかになっています。したがって、一見別々に独立したこれら3者は、実は別の系統ではなく、生体の恒常性維持機構として1つのシステムであるといえるということです。

昔から、病は気から、あるいは信頼できる名医に診てもらうとそれだけで病気が良くなるなどと言われてきました。これらは時に、非科学的な例、あるいはプラシーボ(偽薬)効果として研究の邪魔者としての扱いを受けてきました。しかし、近年の免疫学の観点からは、精神神経系の変化が免疫系や内分泌系にも変化を生じ生体の恒常性の修復、促進につながっていることははっきりしています。

特に人間の感覚は嗅覚が最初に発達し、心と強く結びついていきます。様々な香りが本能的に人間の生存に危険を感じさせたり、又、安心や幸福を感じさせたりするのは、悠久の昔から人間の深層心理に遺伝子として受け継がれてきたものです。

仏教などで描かれる天国はいい香りがしていて、花が咲き乱れ、心地のいい風と、しっとりとした時間が流れています。こんな時間を演出することが、人間の心身を天国にいるような状態に近づける為の、本能的な営みかもしれません。

ホメオスタシス理論

ヘルメットをつけて自転車に乗るときと、つけずに乗るときはどちらが安全かということをホメオスタシス理論で考えてみると、ヘルメットをつけているということで、こけたときの安心が運転を少々危険なものにする傾向にあります。しかしヘルメットをつけていないときには、倒れたときの不安が運転を少々慎重にする傾向があります。これらも無意識な恒常性の維持機能です。

この恒常性の維持機能を根本的に理解すると、大切なものは何かということが見えてきます。

そうです、本能的な感覚です。危険を察知する能力です。守りすぎる事による恒常性維持機能の鈍化です。最適なことは、その本能を維持しながら、ヘルメットを装着することです。

現在社会はとても便利になってきました、そして危険から守られています。住居等や環境もそうです。

それが、私たちの生体の一部となってしまっているのです。ヘルメットのない時代は髪の毛がヘルメットでした。髪の毛のない人は頭蓋骨です。自ずから、危険を察知する能力や、バランス感覚は失われません。いつも危険があると考えること、見失わないことが、私たちのホメオスタシスを維持する大切な意識です。

自分で出来る身体調整法

アレルギーに効くつぼ 経穴

アレルギーは副交感神経の暴走(以上興奮)によって悪化します。

爪の生え際。両手両足。ここに井穴があります。

その中でも薬指の小指側の部分が、副交感神経の暴走を抑える、すなわち調整する井穴です。

太極拳をやっていると、指先の井穴からエネルギーがわき出て体中に流れていくのがよくわかります。

薬指の小指側の井穴、ここを指などで刺激すると、アレルギーに効果があります。他の指は主に交感神経の調整です。

土いじりや、料理、指先を刺激する日常生活をしている人は、人間の指先にある井穴が結構刺激されます。

足の方は畑仕事や、裸足で歩くと刺激されます。

そんなことが少ない、または緊張させている現在人にはおすすめです。

急性には、自分で出来る対症療法もありますが、まずは、予防のために、副交感神経の暴走体質を改善しましょう。

経穴は急所ともなります。経絡は勁道ともなります。

自立して健康に生きるための一日の例

午前5時 洗面(歯ブラシ、洗顔)(冬は6時、秋春は5時半)水、麦茶をコップ一杯飲む(室温程度)、排便
太極拳の套路、推手、散手・用法・棒術・ストレッチ・温冷浴シャワー
午前6時 玄米・納豆・野菜を中心とした食事(消化の状態によっては抜いても良い)※食べたいものを食べる
午前7時 今日一日の予定と準備
午前8時半 自転車にのって運動をかねて事務所へ
午前9時半 事務所にて仕事(1時間に10分太極拳の拳脚)
正午 昼食(必要な栄養素を摂取することを考えて、消化を最高の状態にして食事をする。要は楽しむということ)
午後5時 事務所にて仕事(1時間に10分太極拳の拳脚)仕事の終了
午後6時 帰宅又食事会(楽しむためを目的とし、多くを食さない)
団らん・風呂は毎日が基本
午後10時 自力整体や、瞑想
午後10時半-11時 就寝

太極拳の効用

■神経症の改善 ■不定愁訴の改善 ■対人関係の不調による心の不安定の解消 ■ストレス解消 ■心理的不調の改善 ■心労の快復 ■不安による神経や心の不安定、自律神経のバランスの調整

■幼児期の基礎心身力の育成 ■胆力の増強 ■平常心の訓練 ■集中力、持続力、意志力、忍耐力など精神力の強化
■個性あふれる思考力の育成 ■社会適応能力の育成 ■豊かな創造力・情操を育てます。

■イメージと動きの融合による、表現力、想像力、記憶力の強化 ■潜在能力の呼び起こし■自然な運動による身体機能の向上(筋肉、筋、、関節など) ■恒常性維持機能の強化

■体と精神の活性化による、恒常性維持機能の正常化による、免疫力、ホルモンバランス、ストレス解消などへの良い効果

■自己実現力 ■目標達成力 ■思考実現力 ■問題解決力 ■目的意識力 ■共同創造力 ■愛おしみ、慈しみの心を育てる。

HEALTH

体の調節役「自律神経」

私たちの体のあらゆる機能(血圧、血糖、呼吸、消化管、汗の分泌、体温調節など)は、自律神経で調節されています。自律神経は、私たちが意識しなくても働く神経なので、体を整えるためにはまず、この自律神経の働きを考慮することが重要になります。その構成はとても単純で、「交感神経」と「副交感神経」という二つの神経のバランスで成り立っています。交感神経が働くとエネルギーを消費する活発な体調になり、副交感神経が働くとエネルギー消費を抑制したり蓄積したりする休息の体調になります。なので、生活習慣や考え方などでどちらかが優位になりすぎてしまうと、体調が崩れてしまうわけです。もともと人間のメカニズムとして、誕生から青年期あたりまでは副交感神経が強く働きます。これは、副交感神経が体の成長を促す働きをするからです。そして20~40歳あたりはバランスのとれた時期、さらに50歳あたりからは、交感神経の働きが強くなり、血圧が高くなったり肩こり、腰痛、関節の変形や痛みなどが出てきます。このような加齢や老化のほとんどは、交感神経の働きすぎの可能性が高いのだそうです。

次に、自律神経の働きがどのように体と心に作用しているかを見てみましょう。

<交感神経>

交感神経の働きは、心や精神面においては、やる気が沸いて意志力が強く、集中力も高くなります。しかし働きすぎると、物事にとらわれ興奮し、周囲が見えなくなってしまいます。体においては、活力があり筋肉質であり、便通は少なくなります。しかし働きすぎると、緊張して筋肉がこわばり、便秘がちになってしまいます。このような交感神経の働きすぎの状態が続くと、癌、胃炎・肺炎などの炎症、多汗、耳鳴り、不眠、食欲減退、肩こり、腰痛、神経痛、歯槽膿漏、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、冷え性などの病気や症状があらわれます。

<副交感神経>

副交感神経の働きは、心や精神面においては、穏やかで物事に良く気がつきますが、働きすぎると心の迷いや過敏、情に流されてしまう症状がでます。体においては、ゆったりして筋肉も柔らかく、便通も多くなります。しかし働きすぎると、無気力でだるく、下痢になってしまいます。このような副交感神経の働きすぎの状態が続くと、様々なアレルギー(くしゃみ、鼻づまり、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症、リュウマチなど)や、胃潰瘍、偏頭痛、生理痛、疲労感、めまい・立ちくらみ、気力の減退、むくみなどの症状があらわれます。

女性ホルモンと自律神経

大脳の視床下部というところが交感神経と副交感神経の働きを支配する「自律神経」をコントロールしています。この視床下部のすぐ近くにある脳下垂体では様々なホルモンを分泌していて、視床下部はこの脳下垂体もコントロールしているのです。逆に視床下部がホルモンの影響を受けることもあるため、ホルモンの変化のリズムが自律神経の働きにも影響を及ぼします。ホルモンのバランスが不安定になると、それにつられて自律神経のバランスも不安定になってしまうのです。男性の場合は、思春期に性ホルモンの分泌が高まり、以降は初老期まで比較的安定していますが、女性の場合、思春期…ホルモンの分泌が増え初潮をむかえる、成熟期…ホルモンの分泌は安定するが、妊娠・出産により大きく変化する、更年期…ホルモンの分泌量は増えたり減ったりと不安定になり、減少して閉経をむかえる、といったように、一生を通じホルモンが変化し続け複雑なのです。 ホルモンの分泌量が不安定になると体調も不安定になります。その結果、自律神経のバランスが崩れてマタニティーブルーや更年期障害などに陥ることがあるのです。

なぜアレルギーになるか?

サークルスタッフの中にも花粉症を持ったスタッフがいて、最近やっと治まってきたところですが、花粉症をはじめとするアトピー性皮膚炎や気管支喘息といったアレルギー疾患は、年々増加しています。もともとは子どもに多い病気なのですが、近年では大人になっても治りきらなかったり、大人になってから発症する人も多く、問題となっています。このようなアレルギー疾患の人は、体内のリンパ球が多すぎる傾向にあるようです。

リンパ球は副交感神経が優位になると増えます。リンパ球が増えすぎると、わずかな刺激や異物に対しても過敏に反応し、アレルギーを起こすことになります。都会っ子や現代っ子は特に、この副交感神経優位の人が多く、これがアレルギー疾患の人が増えている原因となっています。

現代人は清潔で、空調などで温度管理をされた快適な部屋で暮らし、飽食と呼べるほど豊かな食生活を送っています。交感神経を活発にさせる紫外線に適度にあたることも減っています。交通手段やエスカレーター、エレベーターの普及で歩くことも少なく、運動不足にもなっています。排気ガスによって炭酸ガスが増えていることも副交感神経優位に働きます。夜更かし型でメリハリの少ない都会の生活は自律神経を乱し、副交感神経優位人間にさせてしまいます。このような都会型の甘やかされた生活が、アレルギー疾患を助長させているのです。

また、テレビCMでも消臭・殺菌剤が盛んに宣伝されていることからも解るように、現代人はあまりにもクリーンすぎて、周囲のちょっとした雑菌ですらすぐに殺菌します。その結果、体内に侵入する抗原が激減し、ばい菌と戦うリンパ球の活躍の場が奪われてしまいました。そしてその矛先が本来なら無害の花粉やハウスダストへと向いて過敏反応を起こすようになってしまったのです。滅菌・殺菌という公衆衛生上の過剰な防衛が、人の身体の免疫システムに影響をきたしています。

あまりにも便利で、あまりにもきれい好きな生活習慣がこの様なアレルギーを引き起こす一因になっているのです。青っ鼻をたらしながらどろんこになって遊んでいた昔の子どもたちを、少し見習ってもいいかもしれませんね!

健康の源は血流から

テレビの健康番組でも良く耳にする「血液サラサラ」という言葉のとおり、健康維持や美肌、頭の回転を良くするには、血液の流れを良くすることが大事です。栄養や酸素を多く含んだ良い血液を全身にめぐらせ、老廃物を含んだ血液を流れ出すような血液の入れ替えがスムーズに行われることにより、自然治癒力を高めて病気予防をすることが出来るのです。この血流を良くするのに有効な手段は、適度な運動はもちろんですが、「足湯」もとても注目されています。温泉地に出かけてみても、この「足湯」のできるスポットをよく目にするようになりました。確かに足をつけているだけで全身がポカポカして暖まった経験を思い出します。これほど効率よく簡単に出来る療法はなかなかないですよね。

家庭でも手軽にできる足湯の方法は、両足が入るバケツとお湯さえ用意できればいいわけですが、基本的な時間としては20〜40分間で、温度は足し湯をしながら徐々に上げるのが効果的です。湯温や時間設定は、自分の体調を考慮してすることが重要です。交感神経が働きすぎているときは、ほんのり汗をかくくらいの足湯を30分ほど行います。副交感神経が働きすぎているときは、たっぷり汗をかく熱めの足湯を20分ほど短めに行うと効果的だそうです。

<冷え性と足湯>

女性は特に、冷え性で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。なんと、冷え性の世界共通の治療法は「足湯」なのだそうです。東洋医学で冷えの治療によく使われる経路は、足の小指にある「腎経」と「膀胱経」で、この経路の流れが良好になると冷えは解消しやすくなります。婦人科疾患は、自律神経のバランスの崩れによる「冷え」が大いに関係しています。クヨクヨ悩んだり、イライラする生活が続いたりして悪いストレスをため込んだりするような、交感神経の働きすぎの生活を送っていると、更年期障害や不妊、腫瘍が発生するといわれています。また、ストレス解消といって食べ過ぎや甘いものの過剰摂取などを続けていると、副交感神経の働きすぎになり、生理痛、倦怠感、偏頭痛などが発生してしまいます。この様な自律神経のバランスが乱れたときは、前に述べたような体調に見合った「足湯」をすることで、心と体をコントロールできます。

日光浴のススメ

地球上のほとんどの生き物は、太陽のエネルギーを受けて生きています。人間も例外ではありません。新潟大学大学院医歯学総合研究科教授で免疫学者の安保徹先生の著書の中にこんなことが書いてありました。人間は地球の様々な地域に適応して生きているので、太陽エネルギーへの適応も違っているというのです。例えば、黒人は、赤道付近の太陽光の強い地域に適応した人種です。逆に白人は、太陽の弱い地域に適応した人種だそうです。近年、アメリカやオーストラリアに住む白人の間で紫外線からなる皮膚ガンの増加や危険性が取り上げられています。本来は、ネイティブアメリカンやアボリジニーといった原住民が適応して住んでいた太陽光の強い地域ですので、白人は紫外線に対して特に注意が必要だということです。そして日本人は、黒人と白人の中間的存在ともいえる黄色人種です。なので、紫外線に当たると体に悪いという白人の考えには当てはまらず、むしろ太陽に充分に当たることが日本人の健康法といえます。実際、日に当たると血行が良くなり皮膚の輝きも増してきます。また、紫外線は骨をはじめとする運動器を丈夫にするので、日光に当たって過ごしている人は健康度が増します。特に、子どもが日光に当たらない生活を続けていると、色白で体がひ弱になり、副交感神経優位の体調になってしまいます。これは、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくを発症する体調になってしまうということです。太陽の下で元気に遊ぶことが、アレルギー体質からの脱却の道になるということがいえます。健康維持のためには、太陽に当たることが大切なのです。特に、朝起きて浴びる太陽の光は、体内時計を正常に戻してくれます。これにより、夜もスムーズに寝付くことができるようになります。体内時計が生活リズムを刻んでいるのです。