太極拳における自己確立の概念

修養法  客観性による自然や社会や自分の体との対応

食生活・日常生活・自然リズムとの調和を修養する自己確立のための太極拳の修養

太極拳の基本思想からの自己確立

太極拳の根本思想は、あらゆるものは繋がっているという考えであり、道教からも、日本の神道、仏教などにもその思想の普遍性を見ることが出来ます。

その全てのものと繋がっている部分を互いに認識して、物事を起こすときそこに共通の調和した現象が生まれるのです。

その現象も全てバランスを持った人間本来の純粋意識(神)が欲求するものであるとき、その欲求は互いに受け入れられ、存在し持続するのです。

お互いが欲することが、お互いの普遍性(本能)で一致したときのみ真の関係が有り、その基本線上に人間社会があるのです。

その基本線上にある社会のみが平和で裕福な世界なのです。

このように、全ては真心(まごころ)にあると考えることが出来るのが太極拳の基本思想です。

基本理論

太極拳では難しい理論は重視しません。要は、日常生活で起こる事柄に対処するとき、思考(頭で思うこと)行動、言動を意識的に修養と思って行うことが重要です。

その思考と言動は自然の法則に沿っているものとします。

その言動がスムーズに行われるようになってくると言うことは、今まであった価値観の条件や枠がとれてきて、本来の素晴らしい自己に沿った行動が出来てきていることになるのです。

そして、いつの間にか無意識に様々なことが気持ちよく楽しく出来るようになるのです。

それは、本来の自己で行動していると言うことであり、その素晴らしさは口では表せません。

火事場の馬鹿力と言うように、人間の脳は20%しか使われていないなど、人間の本来の力は計り知れないのです。

 その力を呼び起こすのは自分しか出来ません。人間が本能的にもっている能力を、生きているうちに忘れたとしても、もう一度意識的にその能力を呼び起こす言動をすれば、生理的フィードバックにてその能力を思い出せます。

自然に無意識に気持ちの良い言動ができたとすると何ともいえない達成感を覚えるはずです。そして、自らの本来の力に気づき、無意識に素晴らしい自信がみなぎります。

社会的常識などの技術などはもともと人間は備えていないが、人間は森羅万象と調和して素晴らしく子孫を繁栄し幸せに生きていく能力を備えています。

それは、人類が誕生してここまで存在できていることで証明できます。

しかし、その本質を忘れている人が多い現在、今後の人類の存在の継続は保証されないのでしょう。

太極拳85式 リメンバーメソッド

楊式の本格太極拳古式85式を修練することで、人間の本当の姿の素晴らしさ(太極)を思い出し、この社会のあらゆる現象(陰陽)を理解し、幸せに健康に毎日の生活を生きていくことを目的にしたリメンバーメソッド(思い出す方法)です。

究極には太極拳の練習とと日常的な実施そして日常生活での応用で、無極(禅宗などで言う無に近いもの)を発見することが出来ます。その感覚を日常生活で思い出しながら、輝きにあふれた人生を送れるようになるまで太極拳の修練を行います。

太極拳の段階的修練

心身の健康を維持するためのトレーニングを行います。

太極拳・思考スタイル・言動スタイル・食事スタイル・生活スタイル・健康維持法・恒常性維持法などで個人の心身の健康を維持し、人間本来の生命の素晴らしさを意識します。

基本実技指導  理論指導

実技と客観イメージによる肉体の調整(体力・筋力・整体・生理・内臓・神経)

肉体の客観性 存在の意識 自然のリズム(食生活、日常生活)

実技と主観性意識の訓練  本能の意識化 自己と自我 主観性と客観性 時間と空間 カウンセリング理論

気と呼吸 ホメオスタシス 本能の合理性 心気体 魂の力

調和と融合  普遍性 調和本能 コミュニケーション力

場による無意識動作  源(source)/無意識の力 絶対力の発見

客観性(自然や社会や自分の体)との対応技術

自然リズムとの調和

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