太極拳レベル別講習内容

レベル上達法(全レベル)レベルに応じ効率的に太極拳を習得し、単なる動きだけではなく、総合的に動かせるように指導するシステムです。

 ブルーの部分は太極拳を演じるためのレベルです。グリーンの部分はその太極拳を日常生活に生かすことのできる感性を身につけるレベルです。 

 ●レベル     ●講習内容                   ●講習目標
レベル5

楊式の本格太極拳85式の動きを全体像で覚えます。(細部は気にしません)ユニット分割し、動きのかたちをイメージしながら、まず全ての動作がスムーズに行えるように練習します。覚えるときに、リメンバーメソッド独自のイメージを描きながら動きます。このレベルでは、太極拳をまず好きになり動作を覚える事を重視しています。 ●12ユニットに分割して、動きを記載したプリントを元に指導します。 ●定期的に連続した演武を指導します。(レベル5の全ユニットを完了した人) ●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリ  キュラムに移行します。 ●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

■自然な運動による身体機能の向上(筋肉、筋、、関節など)■イメージと動きの融合による、表現力、想像力、記憶力の強化

■体と精神の活性化による、恒常性維持機能の正常化による、免疫力

ホルモンバランス、新陳代謝、ストレス解消などへの良い効果

■イメージストーリーは自然と人間、宇宙と、地球などをテーマに展開しています。感受性や本来の人間の優しい心を育みます。

レベル4 太極拳の動きを全て習得したら、動き一つ一つに意味を描きながら、細部の動きを習得します。エナジーボールや、足首のストレッチの意味、筋肉の増強、目の動きなど、独自の思考法で習得します。細部の動きが思考と共に習得されます。これにより、美しい太極拳の動きと、自然な動きが身に付きます。細かな部分の動きが身に付くと、太極拳の心身への効果が増大します。全体の動きに沿いながら、細部の動きを調整します。 ●12ユニットに分割して、細かな動きを記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリ

キュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

■無理のない最大限の身体の柔軟性と共に、血流や、リンパ、神経伝達、ホルモン流通、その他の物質、エネルギーの身体と精神に必要なエネルギーの流通がスムーズになります。美容やダイエット、新陳代謝、気力の充満、細胞の活性化、脂肪燃焼、血流促進などに効果があります。■繊細な動きに注意を向けることにより、自己洞察力が高まり、不安やうつなどの心の状態に対しても自分で見つめることの出来る、本来の能力を無意識の中からが呼び起こす訓練になります。不安神経症や、うつ状態、心因反応、不定愁訴などの改善に役立ちます。

■物語イメージ法・思考連想法による効果

レベル3 細部の動きまでを完全に習得したら、いよいよ気功法として、動きに意識的に気と呼吸を加えます。ここでの気と呼吸の方法が一般的な気功太極拳の方法となります。心身を意識的に健康体への導くための自己訓練法の域となります。イメージと思考に気と呼吸を合わせることで、体の動き、精神の動き、気の動き、自然の動きが一致します。武道で言われる、心気体一致のレベルです。自己の完成とも言われるレベルです。 ●12ユニットに分割して、気と呼吸法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

●ここまでが気功太極拳の全てを習得した状態であり、子供の部はここまでです。

この後は子供は小学校高学年からとなります。

●レベル3を終了したら、簡化太極拳(24式)、各型の日常使用方法(各型の心身コントロール法)、分割ユニット(85式をユニットに分割して、心身の状態に応じて日常で演武する方法)の特別講座を受講できます。

 ●レベル2以上は、呼吸と気は宇宙の呼吸と気に合わせ、動きは宇宙のスピードに合わせます。レベル1になるとそれが無意識になります。

■ここまでで、日常生活で意識的に心身の状態をコントロールすることが太極拳で可能になり、又、日々行うことで、潜在的な心身能力が最大限に無意識に発揮されるようになります。■気の動きと、呼吸のリズムを意識的に調整することで、自律神経と、随意神経のバランスと機能を最善にします。これにより、身体の恒常性を意識的に維持することができます。

■意識的な、気と呼吸と動きの一致は俗に言う心気体の一致です。この一致を会得すると、驚くような充実感を体験します。この充実感を体で覚えておくことで、日常生活に生かします。

■意識的な気の発射は、集中力、意思力、説得力など、意識的な気の持続は持久力、忍耐力の強化になり、本来の人間の精神力を引き出します。

■意識的な呼吸法は、生体に巡らすエネルギーの循環システムの最適化になります。体の中にある、様々な精神的障害物、肉体的障害物の除去は、身体のクリーニングとも呼べる方法です。これにより、気を含め、神経、生理分泌物、血液、エネルギーの流れなどが最高の状態となり、理想的な心身の状態へと導きます。

レベル2 太極拳の動きと共に、独自の太極論と陰陽論を展開し、心の動きと、太極拳の動きを想念法にてシンクロナイズ(同調)させ、万物と心の同調を会得します。独自の理論と訓練法で、太極拳の演武が自然にとけ込むイメージになります。この頃は、一人で朝、公園などで演武する事の素晴らしさを体感できるようになります。大太極(存在する全てのもの・森羅万象・宇宙)と小太極(自分の身心)の一体感を太極拳で得る事のできるレベルです。レベル3までの太極拳がほぼ無意識で動くようになり、魂(太極)の感動を感じられるようになるまで指導します。この世の中での自己のあり方の完成とも言われるレベルです。相対性世界=陰陽世界を理解します。 ●12ユニットに分割して、想念法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

太極拳に心の動きを合わせるレベルです。相対レベル

■あらゆる人間関係、環境との関係、万物との関係が自然と理解でき、あらゆる悩みや問題が自然の一部のように、気持ちよく受け入れることが出来るようになります。受け入れることで、悩みや問題を慈しみ愛おしむことで、本来の人間の持つ、心理的な恒常性が快復します。悩みや問題は人間本来の力で解決します。

レベル1 気も呼吸も無意識で自然になります。バランスが狂ったときは、気孔太極拳を行いますが、普段一人で演武するときは、この域を目指して演武します。禅などで到達する無の悟りの境地みたいなものです。このレベルでは、太極拳を動かす力の源を無意識で感じながら行います。無極(全ての存在を作り出している源)を太極拳で感じることのできるレベルです。禅などに言われる無の境地に近いものです。太極拳で静かな何もない世界を感じることができます。このころは、太極拳の動きは驚くほどゆっくりとできるようになります。又、はたからは止まっているように見えても、実は動いているという太極拳の神髄に到達します。ここでの呼吸は意識しません。自律神経に任せます。気も意識しません。宇宙との一体の中で体と空気の境目のない気を感じながら動きます。全くの無意識の状態です。太極拳を演武していることと、地球や大気や雲の動き、木々の動きと全く同調します。自分で動いているような気がしないのも、この時です。心身の疲れを取り除くために好きな音楽を聴きながら行うこともよし、又、願いや思いを実現させるために念じることもよし、太極拳が全くの無から生まれた動きのような無意識の感覚で、願い続けることは必ず実現します。一日中願い続けることが出来るようになります。毎日でも、実現するまで絶え間なく思い続ける練習を太極拳で行い、日常の様々な刺激も宇宙のリズムのように感じ、その中で全くの無極の状態で、ただ願いを思い続けることが出来ます。その願いは太極による陰陽の理解の上に立った、願いであることが、太極拳の動きの中で共鳴感を覚え、違和感がない願いになります。すなわち、全てのものを生み出した無極から発生された、太極という光に沿った願いであることが、太極拳を行っているときに違和感を生まないのです。不安に基づいた願いは太極拳の動きには違和感があります。気持ちよく行えない願いは、もう一度太極意識で見つめ直してみることが必要です。素晴らしい願いは、太極拳を気持ちよく無意識で動かします。頭に思っていることが、本来の人間の無意識にある太極意識に沿っていれば、無極のエネルギー(何事にもとらわれない、ただ光り輝くエネルギー)で思いは行動と言葉、そして熱意や、様々な選択に率直に現れ実現されるのは、誰でも解ることです。ここでの太極拳は心身の健康、エネルギーの充足、陰陽というこの社会の理解、この社会、そして自分を構成している陰と陽を生み出している太極という光を思い出すこと。そしてその光は無から生まれていること。全く、何にもとらわれないで、ただ素直に、なりたい自分や望むことに光を当て続ける、そこには陰になる障害物がない、有れば、それをどける。いつも日向にあり、その望みはすくすくと育つ。この、本来の人間の姿を実感しながら、生き生きと生きていくための無極の状態を経験するのです。これ以外に無いという自分を思い出すことが、太極拳で出来る段階です。

 ●12ユニットに分割して、瞑想法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

太極拳が無意識で動くレベルです。絶対レベル

■好きな音楽を聴きながらや、特定の純粋な願いや、想いを頭で描きながら、演武することで、自らを癒したり、目的とすることや望むことを実現できるという自信が無意識に備わります。毎朝一人で公園で演武できるようになると、あらゆる願いが実現するようになります。マーフィーやマズロー等の成功理論はこの領域の無の境地で有ればこそ実現するものであり、誰もが実現するものでないのは、彼らも同じように述べています。

■この世界を作り出している太極の源の姿を太極拳の中で発見することは、全てのものがこの無極の精神で作り出せることを発見します。日常のあらゆる事は、この無極から存在している太極が光のようにただ照らし、その陰が陰となり、日向が陽となって存在していることに気付きます。その動きが太極拳の中で表現されます。平たく言えば無極は愛の源です。太極は無条件の愛(母親の愛のようなもの)です。陰陽はその陰が不安であり、日向は不安でないものすなわち愛です。その不安も愛も太極(光)から生まれたものであることを知ったとき、自らが光であり、その源である無極であることで、全ての世の中の現象は光あふれるものにいつも保つことができます。又他人やその他のものもそうであると信じることができます。それが太極拳の目指す、本来の自分(源である自分)発見です。そして、太極拳を行っているとき、その真実を全てと一体になって魂の底から感じることができます。そして、その感覚を日常に生かしていきます。いつも歩いていても、仕事をしていても、その感覚を知ったものは、その感覚に従って行動できます。光り輝く世界を思い出したレベルです。

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