恒常性維持機能(ホメオスタシス)

homeostasis(恒常性維持機能)って皆さんご存じですか。私たち人間は、病気の原因となるウイルスや細菌が感染したり、あるいはがん細胞が発生し多少の増殖をしても、常に体の環境を快適な一定した状態に維持する機構が備わっていて、生体環境を正常な状態に保とうとします。これは生体の恒常性の維持機構と呼ばれています。たとえば、血圧や血糖値は一定の範囲内に保たれ、気道の粘膜は一定の粘度の粘液で潤い、胃の中は胃酸により一定のPHに保たれています。それらの破綻した状態が病気であると言うことができます。それぞれの破綻は、例えば高血圧、糖尿病、感冒、胃炎(潰瘍)といった病気で表現されることになります。この生体の本質的なシステムともいえるこの恒常性の維持は、免疫系に内分泌系、精神神経系が一体となり担っています。また、一度この恒常性が破綻し、病気になった場合であっても、それは同様な機構によって修復されます。つまり、病気を自分自身で治癒に導く力を人間は持っているのです。車や時計などの機械の場合は、壊れてしまったら、そこに手を加えて修理しなくては永久に直ることはないのですが、しかし、人間の体は自己の力で治っていくのです。それゆえ、多くの病気が医療の力を借りなくても、自然に治るわけです。かぜをひいても、膀胱炎になっても多くの場合、医者にかからなくとも自然に治ることも多いのです。また、例えば、腕に傷をおった場合などは、その自己の治癒力により治る過程を経過を追って目の前でつぶさに観察することができます。つまり、健康の維持および病気の自然治癒はこれらの恒常性維持機構が担っているのです。免疫系、内分泌系、精神神経系は解剖学を基礎に作られてきた現代医学の元では、別々の系統として扱われてきたのですが、以前から、間脳、下垂体、副腎を軸としてこれらの3者はお互いに影響し、結びつくことは知られていました。最近の研究からわかったことで、神経細胞が分泌する神経伝達物質、内分泌細胞が分泌するホルモン、免疫細胞が分泌するサイトカイン( 血液中に含まれている免疫蛋白質の総称.インターフェロンなど.)はお互い共通したペプチド(小さい蛋白質分子)であり、その受容体も共通していることが明らかになっています。したがって、一見別々に独立したこれら3者は、実は別の系統ではなく、生体の恒常性維持機構として1つのシステムであるといえるということです。

昔から、病は気から、あるいは信頼できる名医に診てもらうとそれだけで病気が良くなるなどと言われてきました。これらは時に、非科学的な例、あるいはプラシーボ(偽薬)効果として研究の邪魔者としての扱いを受けてきました。しかし、近年の免疫学の観点からは、精神神経系の変化が免疫系や内分泌系にも変化を生じ生体の恒常性の修復、促進につながっていることははっきりしています。

特に人間の感覚は嗅覚が最初に発達し、心と強く結びついていきます。様々な香りが本能的に人間の生存に危険を感じさせたり、又、安心や幸福を感じさせたりするのは、悠久の昔から人間の深層心理に遺伝子として受け継がれてきたものです。

仏教などで描かれる天国はいい香りがしていて、花が咲き乱れ、心地のいい風と、しっとりとした時間が流れています。こんな時間を演出することが、人間の心身を天国にいるような状態に近づける為の、本能的な営みかもしれません。

ホメオスタシス理論

ヘルメットをつけて自転車に乗るときと、つけずに乗るときはどちらが安全かということをホメオスタシス理論で考えてみると、ヘルメットをつけているということで、こけたときの安心が運転を少々危険なものにする傾向にあります。しかしヘルメットをつけていないときには、倒れたときの不安が運転を少々慎重にする傾向があります。これらも無意識な恒常性の維持機能です。

この恒常性の維持機能を根本的に理解すると、大切なものは何かということが見えてきます。

そうです、本能的な感覚です。危険を察知する能力です。守りすぎる事による恒常性維持機能の鈍化です。最適なことは、その本能を維持しながら、ヘルメットを装着することです。

現在社会はとても便利になってきました、そして危険から守られています。住居等や環境もそうです。

それが、私たちの生体の一部となってしまっているのです。ヘルメットのない時代は髪の毛がヘルメットでした。髪の毛のない人は頭蓋骨です。自ずから、危険を察知する能力や、バランス感覚は失われません。いつも危険があると考えること、見失わないことが、私たちのホメオスタシスを維持する大切な意識です。

自分で出来る身体調整法

アレルギーに効くつぼ 経穴

アレルギーは副交感神経の暴走(以上興奮)によって悪化します。

爪の生え際。両手両足。ここに井穴があります。

その中でも薬指の小指側の部分が、副交感神経の暴走を抑える、すなわち調整する井穴です。

太極拳をやっていると、指先の井穴からエネルギーがわき出て体中に流れていくのがよくわかります。

薬指の小指側の井穴、ここを指などで刺激すると、アレルギーに効果があります。他の指は主に交感神経の調整です。

土いじりや、料理、指先を刺激する日常生活をしている人は、人間の指先にある井穴が結構刺激されます。

足の方は畑仕事や、裸足で歩くと刺激されます。

そんなことが少ない、または緊張させている現在人にはおすすめです。

急性には、自分で出来る対症療法もありますが、まずは、予防のために、副交感神経の暴走体質を改善しましょう。

経穴は急所ともなります。経絡は勁道ともなります。

自立して健康に生きるための一日の例

午前5時 洗面(歯ブラシ、洗顔)(冬は6時、秋春は5時半)水、麦茶をコップ一杯飲む(室温程度)、排便
太極拳の套路、推手、散手・用法・棒術・ストレッチ・温冷浴シャワー
午前6時 玄米・納豆・野菜を中心とした食事(消化の状態によっては抜いても良い)※食べたいものを食べる
午前7時 今日一日の予定と準備
午前8時半 自転車にのって運動をかねて事務所へ
午前9時半 事務所にて仕事(1時間に10分太極拳の拳脚)
正午 昼食(必要な栄養素を摂取することを考えて、消化を最高の状態にして食事をする。要は楽しむということ)
午後5時 事務所にて仕事(1時間に10分太極拳の拳脚)仕事の終了
午後6時 帰宅又食事会(楽しむためを目的とし、多くを食さない)
団らん・風呂は毎日が基本
午後10時 自力整体や、瞑想
午後10時半-11時 就寝

Mental Adjustment 精神調節法

自然界のホメオスタシスと、自分のホメオスタシスを同調させる。

 神(しん)は全てのものの根元にあるものであり、たましいとも精霊とも言われ、霊魂についていう。

精(せい)はその具現化されたものである。

精神は英語ではスピリット。

すなわち精神とは、人間の持つ心に根源から作用し、その心を発露させるものである。

その力を精神力などと呼ぶ。

そして、その根源にあるものが自然界の神(しん)なのか、又、人間の後天的な自我による神(しん)かによって大きく変わってくる。

その精神によって生きているものが、その世界で精神活動を行うのであって、その精神活動に基づくあらゆる行為は、自然界とは同一でないときには、自然界のホメオスタシスによって違和とされる。

それが苦悩であったり、病気であったり、又、精神活動の停止や崩壊や異常等あらゆる違和的状態を自然界から受けることになる。

その自然界のホメオスタシスと、自分のホメオスタシスを合致調整させる技術は、自然の中で多く遊ぶ子供達には全く必要ないが、社会の中で翻弄され、その恒常性を見失う現代人にとっては重要である。

なぜ、人は自然の中にいると落ち着くのか、なぜ動物はかわいいのかよく考えてみればわかる。

動物は、自然界のホメオスタシスとあまり離れていないからである。又、自然は全くそのホメオスタシスに同調しているからである。だから自然と呼ばれる。

しかし、我々人間は、大きくそれをずれているので、それも、日常生活の中でそれを維持する必要がある。

それは、座禅をしたり、朝の体操、音楽を聴いて自然界のリズムと同調したりするのもいいだろうが、肉体を持つ人間の逃れられない宿命は、肉体とともに人生を過ごすことにある。その肉体を動かしながら、生き抜くところにある。その肉体とともに動きながら、ホメオスタシスを維持する能力が必要になる。動物ならば、自然の中で行動するので全くその維持には問題は起こらない。

自然界のホメオスタシスから外れた精神がこの社会を構成し、私たちはこの社会で生きている。

この社会がいずれ自然界のホメオスタシスと一致するまで、人類の存続は保証されないが、少なくとも、だれかが、自然界の精神を持って、人間社会全体の精神を自然界の精神に戻すことを促さなければならない。

そして、その人間は自然界の精神で生き、誰もがうらやむ幸福で楽しい人生を歩む必要がある。

自然界の法則は無であり、その無が生み出した陰と陽すなわち、空と有で説明できる。

驚くほどの精度で古代のインドによって発祥した0の概念は、唯識論により、般若心経を生み出した。その中にだいたいの事は書かれている。その唯識論や般若心経は言葉である。

その言葉が、自分の体が感じる健康観や感受により、感じた自然とのホメオスタシスの一致によって、理解できたときこそが、その自然界の法則がわかり始めて時である。

そしてそれは、その繰り返しを社会の中で行っていくことで、維持する技術を持つことができ、その技術によって維持したホメオスタシスで、苦悩が無くなり、健康になると、その理解が深まり、もっと深い根源的な真理にまで到達するのである。

それが0である。始まりの前である。

太極拳レベル別講習内容

レベル上達法(全レベル)レベルに応じ効率的に太極拳を習得し、単なる動きだけではなく、総合的に動かせるように指導するシステムです。

 ブルーの部分は太極拳を演じるためのレベルです。グリーンの部分はその太極拳を日常生活に生かすことのできる感性を身につけるレベルです。 

 ●レベル     ●講習内容                   ●講習目標
レベル5

楊式の本格太極拳85式の動きを全体像で覚えます。(細部は気にしません)ユニット分割し、動きのかたちをイメージしながら、まず全ての動作がスムーズに行えるように練習します。覚えるときに、リメンバーメソッド独自のイメージを描きながら動きます。このレベルでは、太極拳をまず好きになり動作を覚える事を重視しています。 ●12ユニットに分割して、動きを記載したプリントを元に指導します。 ●定期的に連続した演武を指導します。(レベル5の全ユニットを完了した人) ●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリ  キュラムに移行します。 ●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

■自然な運動による身体機能の向上(筋肉、筋、、関節など)■イメージと動きの融合による、表現力、想像力、記憶力の強化

■体と精神の活性化による、恒常性維持機能の正常化による、免疫力

ホルモンバランス、新陳代謝、ストレス解消などへの良い効果

■イメージストーリーは自然と人間、宇宙と、地球などをテーマに展開しています。感受性や本来の人間の優しい心を育みます。

レベル4 太極拳の動きを全て習得したら、動き一つ一つに意味を描きながら、細部の動きを習得します。エナジーボールや、足首のストレッチの意味、筋肉の増強、目の動きなど、独自の思考法で習得します。細部の動きが思考と共に習得されます。これにより、美しい太極拳の動きと、自然な動きが身に付きます。細かな部分の動きが身に付くと、太極拳の心身への効果が増大します。全体の動きに沿いながら、細部の動きを調整します。 ●12ユニットに分割して、細かな動きを記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリ

キュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

■無理のない最大限の身体の柔軟性と共に、血流や、リンパ、神経伝達、ホルモン流通、その他の物質、エネルギーの身体と精神に必要なエネルギーの流通がスムーズになります。美容やダイエット、新陳代謝、気力の充満、細胞の活性化、脂肪燃焼、血流促進などに効果があります。■繊細な動きに注意を向けることにより、自己洞察力が高まり、不安やうつなどの心の状態に対しても自分で見つめることの出来る、本来の能力を無意識の中からが呼び起こす訓練になります。不安神経症や、うつ状態、心因反応、不定愁訴などの改善に役立ちます。

■物語イメージ法・思考連想法による効果

レベル3 細部の動きまでを完全に習得したら、いよいよ気功法として、動きに意識的に気と呼吸を加えます。ここでの気と呼吸の方法が一般的な気功太極拳の方法となります。心身を意識的に健康体への導くための自己訓練法の域となります。イメージと思考に気と呼吸を合わせることで、体の動き、精神の動き、気の動き、自然の動きが一致します。武道で言われる、心気体一致のレベルです。自己の完成とも言われるレベルです。 ●12ユニットに分割して、気と呼吸法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

●ここまでが気功太極拳の全てを習得した状態であり、子供の部はここまでです。

この後は子供は小学校高学年からとなります。

●レベル3を終了したら、簡化太極拳(24式)、各型の日常使用方法(各型の心身コントロール法)、分割ユニット(85式をユニットに分割して、心身の状態に応じて日常で演武する方法)の特別講座を受講できます。

 ●レベル2以上は、呼吸と気は宇宙の呼吸と気に合わせ、動きは宇宙のスピードに合わせます。レベル1になるとそれが無意識になります。

■ここまでで、日常生活で意識的に心身の状態をコントロールすることが太極拳で可能になり、又、日々行うことで、潜在的な心身能力が最大限に無意識に発揮されるようになります。■気の動きと、呼吸のリズムを意識的に調整することで、自律神経と、随意神経のバランスと機能を最善にします。これにより、身体の恒常性を意識的に維持することができます。

■意識的な、気と呼吸と動きの一致は俗に言う心気体の一致です。この一致を会得すると、驚くような充実感を体験します。この充実感を体で覚えておくことで、日常生活に生かします。

■意識的な気の発射は、集中力、意思力、説得力など、意識的な気の持続は持久力、忍耐力の強化になり、本来の人間の精神力を引き出します。

■意識的な呼吸法は、生体に巡らすエネルギーの循環システムの最適化になります。体の中にある、様々な精神的障害物、肉体的障害物の除去は、身体のクリーニングとも呼べる方法です。これにより、気を含め、神経、生理分泌物、血液、エネルギーの流れなどが最高の状態となり、理想的な心身の状態へと導きます。

レベル2 太極拳の動きと共に、独自の太極論と陰陽論を展開し、心の動きと、太極拳の動きを想念法にてシンクロナイズ(同調)させ、万物と心の同調を会得します。独自の理論と訓練法で、太極拳の演武が自然にとけ込むイメージになります。この頃は、一人で朝、公園などで演武する事の素晴らしさを体感できるようになります。大太極(存在する全てのもの・森羅万象・宇宙)と小太極(自分の身心)の一体感を太極拳で得る事のできるレベルです。レベル3までの太極拳がほぼ無意識で動くようになり、魂(太極)の感動を感じられるようになるまで指導します。この世の中での自己のあり方の完成とも言われるレベルです。相対性世界=陰陽世界を理解します。 ●12ユニットに分割して、想念法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

太極拳に心の動きを合わせるレベルです。相対レベル

■あらゆる人間関係、環境との関係、万物との関係が自然と理解でき、あらゆる悩みや問題が自然の一部のように、気持ちよく受け入れることが出来るようになります。受け入れることで、悩みや問題を慈しみ愛おしむことで、本来の人間の持つ、心理的な恒常性が快復します。悩みや問題は人間本来の力で解決します。

レベル1 気も呼吸も無意識で自然になります。バランスが狂ったときは、気孔太極拳を行いますが、普段一人で演武するときは、この域を目指して演武します。禅などで到達する無の悟りの境地みたいなものです。このレベルでは、太極拳を動かす力の源を無意識で感じながら行います。無極(全ての存在を作り出している源)を太極拳で感じることのできるレベルです。禅などに言われる無の境地に近いものです。太極拳で静かな何もない世界を感じることができます。このころは、太極拳の動きは驚くほどゆっくりとできるようになります。又、はたからは止まっているように見えても、実は動いているという太極拳の神髄に到達します。ここでの呼吸は意識しません。自律神経に任せます。気も意識しません。宇宙との一体の中で体と空気の境目のない気を感じながら動きます。全くの無意識の状態です。太極拳を演武していることと、地球や大気や雲の動き、木々の動きと全く同調します。自分で動いているような気がしないのも、この時です。心身の疲れを取り除くために好きな音楽を聴きながら行うこともよし、又、願いや思いを実現させるために念じることもよし、太極拳が全くの無から生まれた動きのような無意識の感覚で、願い続けることは必ず実現します。一日中願い続けることが出来るようになります。毎日でも、実現するまで絶え間なく思い続ける練習を太極拳で行い、日常の様々な刺激も宇宙のリズムのように感じ、その中で全くの無極の状態で、ただ願いを思い続けることが出来ます。その願いは太極による陰陽の理解の上に立った、願いであることが、太極拳の動きの中で共鳴感を覚え、違和感がない願いになります。すなわち、全てのものを生み出した無極から発生された、太極という光に沿った願いであることが、太極拳を行っているときに違和感を生まないのです。不安に基づいた願いは太極拳の動きには違和感があります。気持ちよく行えない願いは、もう一度太極意識で見つめ直してみることが必要です。素晴らしい願いは、太極拳を気持ちよく無意識で動かします。頭に思っていることが、本来の人間の無意識にある太極意識に沿っていれば、無極のエネルギー(何事にもとらわれない、ただ光り輝くエネルギー)で思いは行動と言葉、そして熱意や、様々な選択に率直に現れ実現されるのは、誰でも解ることです。ここでの太極拳は心身の健康、エネルギーの充足、陰陽というこの社会の理解、この社会、そして自分を構成している陰と陽を生み出している太極という光を思い出すこと。そしてその光は無から生まれていること。全く、何にもとらわれないで、ただ素直に、なりたい自分や望むことに光を当て続ける、そこには陰になる障害物がない、有れば、それをどける。いつも日向にあり、その望みはすくすくと育つ。この、本来の人間の姿を実感しながら、生き生きと生きていくための無極の状態を経験するのです。これ以外に無いという自分を思い出すことが、太極拳で出来る段階です。

 ●12ユニットに分割して、瞑想法を記載したプリントを元に指導します。

●定期的に連続した演武を指導します。(全ユニットを完了した人)

●約3ヶ月に1回テストを行います。テストを合格すると、レベルが上がり次のカリキュラムに移行します。

●早朝演武に参加できます。(自由開催です。詳しくは教室案内をご覧下さい)

太極拳が無意識で動くレベルです。絶対レベル

■好きな音楽を聴きながらや、特定の純粋な願いや、想いを頭で描きながら、演武することで、自らを癒したり、目的とすることや望むことを実現できるという自信が無意識に備わります。毎朝一人で公園で演武できるようになると、あらゆる願いが実現するようになります。マーフィーやマズロー等の成功理論はこの領域の無の境地で有ればこそ実現するものであり、誰もが実現するものでないのは、彼らも同じように述べています。

■この世界を作り出している太極の源の姿を太極拳の中で発見することは、全てのものがこの無極の精神で作り出せることを発見します。日常のあらゆる事は、この無極から存在している太極が光のようにただ照らし、その陰が陰となり、日向が陽となって存在していることに気付きます。その動きが太極拳の中で表現されます。平たく言えば無極は愛の源です。太極は無条件の愛(母親の愛のようなもの)です。陰陽はその陰が不安であり、日向は不安でないものすなわち愛です。その不安も愛も太極(光)から生まれたものであることを知ったとき、自らが光であり、その源である無極であることで、全ての世の中の現象は光あふれるものにいつも保つことができます。又他人やその他のものもそうであると信じることができます。それが太極拳の目指す、本来の自分(源である自分)発見です。そして、太極拳を行っているとき、その真実を全てと一体になって魂の底から感じることができます。そして、その感覚を日常に生かしていきます。いつも歩いていても、仕事をしていても、その感覚を知ったものは、その感覚に従って行動できます。光り輝く世界を思い出したレベルです。

覚えて一生涯楽しめる太極拳

太極拳は体操として考えたら、ラジオ体操の方が優れている。

 太極拳は武術として基礎から行うから、真の健康を得られのです。体操太極拳では、真の健康にはなれません。

正しい理解と修練で武術をすると、本当の健康 と、太極拳は素晴らしい芸術になります。

本来の武術と しての太極拳は、体操太極拳、スポーツとして の太極拳、気功太極拳 などなどの世の中の太極拳を総括しているものです。

武術でいう基本はその技を構成する一つ一つの動きの合理性です。現在行われている多くの健康太極拳は主にマニュアルを読んでそのまねをしているようなものでしょう 。

例えば、肘が横に出るか出ないなどを問題にするのがそうです。

武術は肘が横に出る打ち方もあり、出ない打ち方もあります。膝も肩も腰もそうです。

そして太極拳は緩和(陽 )と緊張(陰)を合一にする武術です。もちろん、体は緩和も緊張もします。それが陰陽です。 陰陽全てを和合する動きを行わないと本当の健康にはなれないし、武術でもありません。

無条件の均衡反射が健康を維持する

 本能的な身を守る機能で有る反射は均衡反射と言われる無条件反射です。逆に条件反射は様々な条件によって与えられた反射です。

太極拳はその無条件反射の均衡反射を思い出し修練する武道です。

例えば、道を歩いていて、人とぶつかり、倒れそうになったとき、とっさに身を守ろうとして膝を曲げます。しかし、膝は曲がる極限を超えて壊れるわけです。日常に有ることであり、人間であれば誰にでも起こりうることです。

 山野を歩く時はその状況に応じ体の動く極限を使用して、最小限の動きも最大限の動きも多様に使用して現状を乗り越えて行くのです。

時には予測することもなく、その極限を超えた動きも要求されます。

武術も同じです。あらゆる状況に対応し戦います。

全て、その人間の体が動く範囲が全て使われるのが武道です。そしてその極限を超えても対応できるからこそ、体を壊すことも無く、人間が生まれて培った能力以上の、存在が始まった頃からの能力までが使用できるのであり、真の最高点の能力が出せるのです。

最高点とは最も小さく最小限の限度を極めることと、最も大きく最大限の限度の極限のことです。

極限又は最高点と言うことはその両方の極の限度であり到達点のことである。

太極拳はそこにある無意識の均衡反射を思い出し整え修練するところにあり。そこには人間の健康はもちろんのこと、それを超えた森羅万象とのバランス能力を保つことが出来るのです。

そこで、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が存在し、そこを思い出すことで、真の健康を得ることが出来るのです。

それを一生涯楽しく、ゆっくり動いて思い出すのが、套路です。

その套路を覚え、一生涯楽しく太極拳を行われたい方は是非私たちの太極拳にご参加ください。

武道としての楊式太極拳

太極拳楊式85式

気功太極拳(エアロタイチ)

太極拳における自己超越の概念

全ての存在の源・・無極

エネルギーの基場(きば)であり無極から全てが生まれた。

光の源であり、究極の愛や神・永遠を越えたものとイメージすることもある。

物理学では場として考えられている。無のエネルギーが存在のエネルギーを司るという考え。例えば、太陽の周りを地球が回る重力などのエネルギーを生み出している源が場であり無である。そこは、何にもとらわれていない全くの静であり無である。

光は魂としてイメージされる

太極は源から発せられるエネルギーによって存在する全てで一つのものである。

大太極とは全ての存在であり、森羅万象全ての実在である。

魂とは無条件の愛であり自然の法則である。

物理学ではエネルギー ビッグバーンなどと考えられる。

その光の力を気と呼ぶ。要はエネルギーすなわち光の熱量の動きすなわち伝達移動が気である。重力や太陽光であり、あらゆる自然の法則の中にあるえねるぎーの動きである。

目に見えない宇宙の物理的法則であり、あらゆるものに無条件に降り注ぐ力である。

人間に限定すると、全ての人間が持っている普遍的心理法則であり。すなわち魂。普遍的真理である。

心は存在を司る情報(陰陽)の全てである。

陰陽とは人間の心に限定すると不安と愛、万物では光によって出来た陰と日向である。

塊(かい)は視床下部より大脳ï”âèånに情報を持つ、本能・感情・無意識である。

陰陽の融合と分裂などの心の力を胆力と呼ぶ。

融合に必要な普遍的なものが、その普遍的なものとそうでないものを知るために、その普遍的でないものを存在させることによって、普遍性を発見させる手段が心である。違和感と感動である。

同じようにパッションは迫害と情熱である。

陰陽を知る。混沌を治める太極

世の中の全ての現象を陰であるか陽であるかを判断し、その現象を魂で受け止める。

①陰を知り陽を知り、陽を知り陰を知る。陰陽の創造主は魂であることを知る。陰陽を知ることで、魂に触れたときに、それが陽と同じ性質のものであることがわかる。

②陰陽を知らないものは、魂に触れたときにそれが陽と同じ性質でであることを気付かない。

③魂に触れたときの心地よさは、陰陽と照らし合わせて陰とは異質で、陽と同質であることを知る。

④そのものは、いつも陽で生きることを選ぶ。又、陰も知っているからその陰も魂の姿であることを受容できる。

⑤陰陽は、どちらも魂のなせる姿であり、陽で生き、たまには日陰にも生き、しかし、自分自身の本質は日向と日陰を作っている光であることを知っているから、その陰陽を自由に作ることができる。

⑥陰であることも陽であることも自由であると言うことは、それにとらわれることもなく、あらゆる現象を陰と陽を造り操作できる。自分次第でいくらでも自由に操れる。その上、全ての魂は光であることを知っているから、自分以外の物質的存在も光であることと、自分と一体のものであることを知る。そして、光としてみれば、相手の現象が日向であるか、日陰であるÇ©éËに取るようにわかり、日向で有れば融合し、日陰で有れば受容できる。

⑦それは陰陽が光の作り出したものであり、自分も他者も同じ光であり、陰陽も一体であることが理解できる。

⑧この様に陰陽は光のなせる存在であることが真実であり、全ての現象は光(無条件に降り注ぐエネルギー)で解決できることを知る。

精神

心を意識し、全ての存在を意識するものが精神である。理性や超自我・精神力は意識の力である。

生理的には前頭葉などが司る。

精神は小太極であり、源のエネルギーによって維持されている存在である。陰陽を知り、全ての源で有ることを思い出すための法則的相対物である。感覚的には陰にいるときは不安で、日向にいるときは幸福で楽しくて快感である。

身体

身体は小太極であり、源のエネルギーによって維持されている存在である。陰陽を知り、全ての源で有ることを思い出すための法則的相対物である。感覚的には陰にいるときは不安で、日向にいるときは幸福で楽しくて快感である。

太極拳における自己確立の概念

修養法  客観性による自然や社会や自分の体との対応

食生活・日常生活・自然リズムとの調和を修養する自己確立のための太極拳の修養

太極拳の基本思想からの自己確立

太極拳の根本思想は、あらゆるものは繋がっているという考えであり、道教からも、日本の神道、仏教などにもその思想の普遍性を見ることが出来ます。

その全てのものと繋がっている部分を互いに認識して、物事を起こすときそこに共通の調和した現象が生まれるのです。

その現象も全てバランスを持った人間本来の純粋意識(神)が欲求するものであるとき、その欲求は互いに受け入れられ、存在し持続するのです。

お互いが欲することが、お互いの普遍性(本能)で一致したときのみ真の関係が有り、その基本線上に人間社会があるのです。

その基本線上にある社会のみが平和で裕福な世界なのです。

このように、全ては真心(まごころ)にあると考えることが出来るのが太極拳の基本思想です。

基本理論

太極拳では難しい理論は重視しません。要は、日常生活で起こる事柄に対処するとき、思考(頭で思うこと)行動、言動を意識的に修養と思って行うことが重要です。

その思考と言動は自然の法則に沿っているものとします。

その言動がスムーズに行われるようになってくると言うことは、今まであった価値観の条件や枠がとれてきて、本来の素晴らしい自己に沿った行動が出来てきていることになるのです。

そして、いつの間にか無意識に様々なことが気持ちよく楽しく出来るようになるのです。

それは、本来の自己で行動していると言うことであり、その素晴らしさは口では表せません。

火事場の馬鹿力と言うように、人間の脳は20%しか使われていないなど、人間の本来の力は計り知れないのです。

 その力を呼び起こすのは自分しか出来ません。人間が本能的にもっている能力を、生きているうちに忘れたとしても、もう一度意識的にその能力を呼び起こす言動をすれば、生理的フィードバックにてその能力を思い出せます。

自然に無意識に気持ちの良い言動ができたとすると何ともいえない達成感を覚えるはずです。そして、自らの本来の力に気づき、無意識に素晴らしい自信がみなぎります。

社会的常識などの技術などはもともと人間は備えていないが、人間は森羅万象と調和して素晴らしく子孫を繁栄し幸せに生きていく能力を備えています。

それは、人類が誕生してここまで存在できていることで証明できます。

しかし、その本質を忘れている人が多い現在、今後の人類の存在の継続は保証されないのでしょう。

太極拳85式 リメンバーメソッド

楊式の本格太極拳古式85式を修練することで、人間の本当の姿の素晴らしさ(太極)を思い出し、この社会のあらゆる現象(陰陽)を理解し、幸せに健康に毎日の生活を生きていくことを目的にしたリメンバーメソッド(思い出す方法)です。

究極には太極拳の練習とと日常的な実施そして日常生活での応用で、無極(禅宗などで言う無に近いもの)を発見することが出来ます。その感覚を日常生活で思い出しながら、輝きにあふれた人生を送れるようになるまで太極拳の修練を行います。

太極拳の段階的修練

心身の健康を維持するためのトレーニングを行います。

太極拳・思考スタイル・言動スタイル・食事スタイル・生活スタイル・健康維持法・恒常性維持法などで個人の心身の健康を維持し、人間本来の生命の素晴らしさを意識します。

基本実技指導  理論指導

実技と客観イメージによる肉体の調整(体力・筋力・整体・生理・内臓・神経)

肉体の客観性 存在の意識 自然のリズム(食生活、日常生活)

実技と主観性意識の訓練  本能の意識化 自己と自我 主観性と客観性 時間と空間 カウンセリング理論

気と呼吸 ホメオスタシス 本能の合理性 心気体 魂の力

調和と融合  普遍性 調和本能 コミュニケーション力

場による無意識動作  源(source)/無意識の力 絶対力の発見

客観性(自然や社会や自分の体)との対応技術

自然リズムとの調和

太極拳トレーナーの養成

仕事をしながら、又は専従に関わらず、地域や企業内、様々な施設などで太極拳を指導したり、AMRMが実施する地域コミュニティ活動などに参加できます。

AMRMは地域や行政、国政と一体になって、太極拳を通じて豊かな地域社会を育てていく為のプロジェクトを行います。

トレーナー認定後は、AMRMが地域での指導活動などをバックアップいたします。

トレーナー養成合宿コース

※宿泊施設で行います。

トレーナー集中養成コース ※横浜、東京で行います。

トレーナー一般コース

※通常のクラスに合わせて行います。

トレーナ出張養成コース ※各地域へ出張します。

 

 グリーンの部分がトレーナーコースです。太極拳は各レベルの習得方法を理論と共により理解し、人間の持つ本来の素晴らしい力を太極拳で引き出すためのグレードです。グレードを習得するとトレーナーとして活躍できます。

 

レベル5

大まかな動きを習得するレベル。

動作レベル

レベル4

詳細な動きを習得するレベル。

詳細レベル

レベル3

気功式の気と呼吸を付加し、気功太極拳を習得するレベルです。

気功レベル

レベル2

太極拳に心の動きを合わせるレベルです。

相対レベル

レベル1

太極拳が無意識で動くレベルです。

絶対レベル

1stグレード

精神と肉体の調整法を会得するグレードです。

太極拳における身体の整体やストレッチ、体力、筋力の維持、生理機能増強、恒常性維持機能、神経系の調整、集中力などの精神力の増強などの理論を習得します。

1stグレード 精神と肉体の調整法を会得するグレードです。

実技と客観イメージ 人法論1 肉体の調整(体力・筋力・整体・生理・内臓・神経) 肉体の客観性 存在の意識 自然のリズム(食生活、日常生活)

RM方式による太極拳の基本概念(トレーナーのみ閲覧できます)を学びます。

レベル5の指導者となります。

レベル5指導者

2ndグレード

心の調整法を会得するグレードです。

様々な心の動きや、心理の仕組みを、太極拳の動きの細やかな部分に併せた思考方法で習得します。太極拳のあらゆる細やかな動きと大きな動きに、心の動きや、世の中の現象に対する心理などの概念を合わせることで、心の調整方法を習得します。

2ndグレード 心の調整法を会得するグレードです。

実技と主観性意識の訓練 人法論2 本能の意識化 自己と自我 主観性と客観性 時間と空間 カウンセリング理論

レベル4以下の指導者となります。

レベル4指導者

3rdグレード

気による心と精神、肉体の一致方法を会得するグレードです。

気力(魂の力)によって精神と肉体を動かします。心気体一致の太極拳による実現方法を習得します。人間の潜在能力はどんなものなのか、そしてそれは誰もが持っているもので、それを引き出すためには何が必要か。その方法を習得します。

気と呼吸 人法論3 ホメオスタシス 本能の合理性 心気体 魂の力

レベル3以下の指導者となります。

レベル3指導者

4thグレード

太極理論を会得するグレードです。

世の中は陰と陽で構成されています。陰と陽は太極から生まれました。難しい太極思想ではなく、日常的な生活で起こりうるあらゆる現象が全て理解できるように、太極拳の動きと共に理解できるグレードです。あらゆる対人関係や、自分自身のことが、全て相対(光と陰、裏と表、男と女、不安と愛、善と悪など)で理解でき、その中で自己のあり方を創造する方法を習得します。

調和と融合 人法論4 普遍性 調和本能 コミュニケーション力

レベル2以下の指導者となります。

レベル2指導者

5thグレード

無極理論を会得するグレードです。

太極は光のようなもので、全ての存在です。いつも光のような、太陽のような存在であることが、本来の人間の姿であることを理解する方法を習得します。あらゆる事に無極であること。動じないこと。それは、無極であるからにすぎません。平常心や無心は自らの本来の姿を思い出した、本来の人間が持っている心の姿であることが理解できます。

5thグレード 無極理論を会得するグレードです。

場による無意識動作 人法論5 源(source)/無意識の力 絶対力の発見

レベル1以下の指導者となります。

レベル1指導者

太極拳の心理調整法

 講習の際に効率的に太極拳を習得するための心理学的手法です。

環境メソッドとして確立された、心理調整法を使用しています。

特に子供達に太極拳を教えるときに、必要な児童心理や、発達心理、行動心理などによって、気持ちよく楽しく太極拳を学ぶことを重要視しています。

太極拳の瞑想訓練法

 この世界を作り出している太極の源の姿を太極拳の中で発見することは、全てのものがこの無極の精神で作り出せることを発見します。

日常のあらゆる事は、この無極から存在している太極が光のようにただ照らし、その陰が陰となり、日向が陽となって存在していることに気付きます。その動きが太極拳の中で表現されます。平たく言えば無極は愛の源です。太極は無条件の愛(母親の愛のようなもの)です。

陰陽はその陰が不安であり、日向は不安でないものすなわち愛です。その不安も愛も太極(光)から生まれたものであることを知ったとき、自らが光であり、その源である無極であることで、全ての世の中の現象は光あふれるものにいつも保つことができます。

又他人やその他のものもそうであると信じることができます。

それが太極拳の目指す、本来の自分(源である自分)発見です。そして、太極拳を行っているとき、その真実を全てと一体になって魂の底から感じることができます。

そして、その感覚を日常に生かしていきます。いつも歩いていても、仕事をしていても、その感覚を知ったものは、その感覚に従って行動できます。光り輝く世界を思い出したレベルです。

ここでの呼吸は意識しません。自律神経に任せます。気も意識しません。宇宙との一体の中で体と空気の境目のない気を感じながら動きます。全くの無意識の状態です。

 太極拳を演武していることと、地球や大気や雲の動き、木々の動きと全く同調します。自分で動いているような気がしないのも、この時です。

心身の疲れを取り除くために好きな音楽を聴きながら行うこともよし、又、願いや思いを実現させるために念じることもよし、太極拳が全く飲むから生まれた動きのような無意識の感覚で、願い続けることは必ず実現します。一日中願い続けることが出来るようになります。

毎日でも、実現するまで絶え間なく思い続ける練習を太極拳で行い、日常の様々な刺激も宇宙のリズムのように感じ、その中で全くの無極の状態で、ただ願いを思い続けることが出来ます。

その願いは太極による陰陽の理解の上に立った、願いであることが、太極拳の動きの中で共鳴感を覚え、違和感がない願いになります。すなわち、全てのものを生み出した無極から発生された、太極という光に沿った願いであることが、太極拳を行っているときに違和感を生まないのです。不安に基づいた願いは太極拳の動きには違和感があります。気持ちよく行えない願いは、もう一度太極意識で見つめ直してみることが必要です。

 素晴らしい願いは、太極拳を気持ちよく無意識で動かします。頭に思っていることが、本来の人間の無意識にある太極意識に沿っていれば、無極のエネルギー(何事にもとらわれない、ただ光り輝くエネルギー)で思いは行動と言葉、そして熱意や、様々な選択に率直に現れ実現されるのは、誰でも解ることです。

ここでの太極拳は心身の健康、エネルギーの充足、陰陽というこの社会の理解、この社会、そして自分を構成している陰と陽を生み出している太極という光を思い出すこと。そしてその光は無から生まれていること。全く、何にもとらわれないで、ただ素直に、なりたい自分や望むことに光を当て続ける、そこには陰になる障害物がない、有れば、それを取り払うだけです。

いつも日向にあり、その望みはすくすくと育つ。この、本来の人間の姿を実感しながら、生き生きと生きていくための無極の状態を経験するのです。

これ以外に無いという自分を思い出すことが、太極拳で出来る最終段階です。